浦添の芥川賞作家・又吉栄喜さんのクリスマス小説をレビュー!

メンバー

こんにちは。

浦添市のB型事業所TAMAMONOのにっしーです。

もうすぐクリスマスですね。

クリスマスと言えば、クリスマスを題材にした映画や小説、本当にたくさんありますよね。

そういう作品を見たり読んだりしたことがあるという方も多いのではないでしょうか。

その中でも今回は浦添出身の芥川賞作家・又吉栄喜さんが書かれた、

クリスマスを題材にした小説「Xマスの夜の電話」をご紹介します!

※ネタバレを含みますので、ご注意下さい。

それでは、どうぞ!

クリスマスの夜、妻と別れ1人寂しく過ごしていた主人公の男に、突然元妻から一本の電話が。

会おうと言われた行き先は、米軍基地の中の外人住宅。

タクシーを飛ばし、意を決して外人住宅の中に入った主人公が目にしたのは、

変わってしまった女と、得体の知れない巨体の黒人男性の虚ろな姿だった、、、

その時、男は何を思うのか。

特に素晴らしいのは、元妻が沖縄を離れ、自由の国アメリカに旅立つラストシーン。

小さい島で不自由な暮らしをしていた女性が自らの意志で異国の地に羽ばたいていくという結末は、

失意の主人公とは対照的に明るい未来を予感させ、すがすがしい気持ちになりました。

また、文中にはクリスマスらしい「真白い樅(もみ)の木」や「金色の星」、「赤い服」などの

色とりどりの色彩豊かな表現が随所に見られ、とってもワクワクした気持ちになります。

25ページくらいのすごく短くて読みやすい作品なので、クリスマスがテーマの短編小説や

沖縄関連の作品を気軽に読みたいという方にはぴったりだと思います。

いかがだったでしょうか。

今回ご紹介した「Xマスの夜の電話」は、

「又吉栄喜小説コレクション2  ターナーの耳」(コールサック社)の中に収録されています。

よかったら、是非読んでみてくださいね。

浦添市のB型事業所TAMAMONOの、にっしーでした。

TAMAMONOでは、パソコンや手工芸の作業を中心に、色んなお仕事があります。

浦添市でB型事業所をお探しの方は、是非TAMAMONOへ!

見学・体験、お待ちしております。

コメント